愛と、本音。人と人の間に必要なのはそれだけ。ここに来れば救われる ― そういう場所であり続けたいの。

Vivian photo 001茅ヶ崎に佇む老舗スナック「VIVIAN」。41年にわたりこの店を切り盛りしてきたのがママのヴィヴィアンだ。「お酒を売っているとは思ってないの」彼女はスナックを営む理由をこう話す。「スナックはケアセンターみたいなもの。トークしているほうが多い。世の中 “愛” が足りないのよ」
今回の記事には、インタビュアーの山口昌美、山口順平と、ときどきカメラマンこと、
まっさんが入ってくる。3人と一緒に、自分を貫き生きるヴィヴィアンの ”愛” に触れよう。

(ヴィヴィアン プロフィール)
化粧品業界、ホテル業界につとめ、結婚・出産を機に茅ヶ崎でスナック「VIVIAN」を開く。テレビやラジオ、雑誌「BRUTUS」などで取り上げられるなど、茅ヶ崎の名物ママとして有名。遠方からも多くの人が訪れるという。

順平: ヴィヴィアンさんていろんな呼び名がありますけど、何がいいですか?

ヴィヴィアン: “さん” はいらないよ。町でもみんな「ヴィヴィアン!」って言うわ。気取ってるのは好きじゃないの。

順平: (笑)。遠くからわざわざヴィヴィアンに会いに来る人も多いとか。

ヴィヴィアン: そうよ、物書きもご住職も、いろんな人が来るわ。41年間スナックをやっているけれど、お酒を売っているだけとは思ってないの。売っているのは心で、で、自分を発信してるって思っているの。だから、お酒はそんなに飲まなくていいって言うのよ。それよりちょくちょく元気な顔見せてって。若い子たちと話すことで、わたしも勉強しているの。

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順平: 一人で来る人も多いですか?

ヴィヴィアン: うん、女の子一人もね。わたしは女の子にモテちゃうの。一緒に遊ぼう!って誘われたりして(笑)。わたしはね、人を愛しているの。それは弱者の人… たとえば、心に病気がある人とかも同じ。ここには子どもも大人も来るけれど、病んだ時「助けて」って来る人も多いの。ケアセンターみたいな役割でもあるのよ。

順平: 最先端のスナックの形ですよね。

ヴィヴィアン: 金勘定じゃないのよね。発想を変えてほしいわ。人が求めてるのって「愛」なのよ。だからそれを与えてあげてほしい。かといって媚びを売る必要はないわ。本音で話していれば絶対に、すれ違いなんて起きない

昌美: 今って本音で話せるところが少ないみたいですね。初めてここに来た人は、ヴィヴィアンは受け入れてくれる、ここには本音しかない、って気づくんでしょうね。

ヴィヴィアン: とても想像できないような経験や、心に残る傷を話してくれる人もいるわ。危ない世界に片脚突っ込んでたって子も。でも、みんないい子。それに優しい。なんでこういう子たちが輝く場所を与えてあげないの? 生きていく術をつくってあげないの? ってわたし腹を立てているのよ。今は若い人が迷路よね。いい歳した人は、ご家庭の自慢ばっかり。自分の家族さえよければ周りはどうでもいいの? って言いたくなるわ。

Singer CD supported by Vivian

ヴィヴィアンがいま一番応援しているというミュージシャンのサトウリョウスケさんのCD

それに、今の母親って、子どもの顔を見ないでしょう。両親も働くのに必死で、子どもがアザをつくろうが、悩んでいようが、気づかない。学校の先生も同じよ。それで子どもが他に危害を加えるようになっちゃう。今って若い子が起こす事件が多いでしょう。その連鎖ってどうやったら止まるんだろうってずっと考えてるの。誰かが止めないと。

昌美: 子どもって、親の影響を受けますよね。親の生き様を見て育つんだって年齢を重ねるほど感じます。

ヴィヴィアン: 一番大事なのは、家庭のしつけよね。今の親ってすぐ学校教育のせいにするけれど、自分のせいよ。あまりにも子どもに対して愛情がなさすぎる。この店にも、ランドセル背負った子どもがよく飛び込んでくるのよ。お母さんが仕事に行っているからおにぎり1つしか食べてない、お腹すいたって。だからうちで食べさせるの。もともとその子の母親はうちに飲みに来る顔なじみだったけど、今は来たら追い返すわ。飲んでないで子どものしつけしっかりやりなさいよって。

vivian likes designer Karl Lagerfeld

デザイナーのカール・ラガーフェルドが好きなのだというヴィヴィアンのお店には、
たくさんのものが飾ってある

別の小学生の女の子もね。ガバッと足を開いて座っているから、「ねえ、あなたは男の子?女の子?」って聞くのよ。そうすると、「女の子です」って言って、「わかったよ、ヴィヴィアン。ごめんなさい」って自分でちゃんと座りなおすの。そうするとわたしは、「いい子ね」って頭をなでてあげるのよ。親はそういうこと注意しないんでしょうね。というか、見てないんでしょう。

昌美: 叱るのと褒めるのと、両方必要ですよね。そうやって最初に語り掛ける注意の仕方がすごくいいなあって。

ヴィヴィアン: 子どもにも人格があるからそれを尊重してあげないと。頭ごなしに否定したらダメ。

昌美: 子どもに接するっていうより、小さな “人” と接しているんですよね、ヴィヴィアンは。

順平: 今は共働きで、家庭を見るまで余裕がないってことなのかな?

ヴィヴィアン: というよりも、子どもを見るってこと自体が頭にないのよね。一緒にいる時間の長さは関係ないの。10分でもいい、どれだけ愛しているかを伝えること。お帰りってハグしてあげるだけでもいいのよ。あとはしっかり顔を見てあげて。そうすれば子どものことが見えてくるわ。教育者じゃない、親が大切なのよ。愛がない、さみしい。誰も慕ってくれない…そのさみしさが、事件を起こすことにつながるの。

昌美: ヴィヴィアンのご両親はどんな方だったんですか?

ヴィヴィアン: 母は素敵な人だったわ。男勝りで、ほかの家の子どもも育てたような人(笑)。わたしは母にそっくりなの。父は物静か。主人は…人格は素敵よ。尊敬もしているの。でも彼は、わたしが両親の介護をしているときなにもしてくれなかった。愛やぬくもり、気配りがないのよ。周りで起こっていることに関心がないの。それってわたしが大切にしているものがすっぽり抜けちゃってる。だから嫌い。

順平: すごくはっきり言いますよね(笑)。お子さんもいらっしゃるんですよね。

ヴィヴィアン: そう。息子は生まれつき片目が見えなくて、歯がほかの人より9本も少ないの。わたし身体が弱かったから、息子がおなかにいるとき、お医者様から「(お子さんは)もう無理かもしれない」って言われて。でも、帝王切開で産んだの。生まれた時のことは今でも覚えてるわ。最初、息子は爪もなくてね。両親は息子の姿を見て「おばけだ!」って言ったの。でも、わたしは毎日息子を「愛してる」って思っていたわ。今もよ。

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昌美: お子さんを育てるときに考えていたことはなんですか?

ヴィヴィアン: わたしは厳しかったですよ(笑)。だってそうしないと、わたしがいなくなったら彼が生きていく手段がなくなるから。自分が何をして生きていくのかって掴ませないと。息子には、ラグビーも、サッカーも、なんでもやらせたわ。彼にも人格があるし、好きなことをやらせてあげたいって思ったの。残っている片目だって、いつ見えなくなるかわからないし。今って、ケガをしないように止めるでしょう。息子は片目が見えないからなおさらよ。でもね、血が出たら手当すればいいの。そのくらい強くなってよ、って思ってたわ。おかげで強い子に育って、今は東京でITの社長をやってますよ。

昌美: すごい!

ヴィヴィアン: 近所の人は彼のことを「かわいそうね」って言っていたみたい。でも彼は、「僕はかわいそうじゃないよ」って言い返していたんですって。「最初からこうだからいいんです」って。逆に彼、そんなこと言っているあの人たちはかわいそうだねって言ってたわ。そう言えるくらい、強かったの。

順平: 根っこから強さがあるんですね。

ヴィヴィアン: 昔ね、息子が新しいおもちゃをすぐ壊しちゃったことがあったのよ。わたし、「それ、どうするの?」って聞いて、黙って見ていたの。そうしたら、彼、何時間もかけて自分で直してましたよ。そこで捨ててしまうような子だったらダメだって思ってた。だから直し切ったとき、「よくやったね、えらいね。お母さんはそういう子大好き」って言ったわ。今でも息子と笑いながらその話をするの。

順平: 放っておくわけではなくて、ちゃんと見ているんですね。

ヴィヴィアン: 隠れて、涙流しながらね(笑)。息子は今、趣味でトランペットを吹いてるわ。グループを組んでたまにライブもしてるの。歯が9本少ないからね、つらいし、闘ってると思うよ。でも、彼は、トランペットを吹かなかったらダメだ、ってくらいに(トランペットを)愛しているから。好きだから、挑戦する。それだけ。

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昌美: お母さんの精神をついでるんですね。

ヴィヴィアン: 息子は結婚しているけれど、子どもをつくるつもりはないみたい。わたしは子どもが欲しくて結婚したタイプだったけど、息子夫婦が決めたことならって尊重したわ。だって子どもを産むことだけが幸せじゃないから。わたしは、自分の思うとおりに生きているから、70過ぎた今も充実しているしね。お友達は「ヴィヴィアン、若い時より素敵になったわね」って言ってくれるわ。

昌美: すてき! めちゃめちゃ肌キレイですよね!(笑)

ヴィヴィアン: 言いたいことを言って、好きに生きているからね。プライドは高いけど、見栄は張らないし格好もつけない。そんなの邪魔なだけよ。

順平: それがかっこいいんですよね。

昌美: 物事をハッキリ言うけど、そこに愛があるのが伝わりますよね。

ヴィヴィアン: 愛がないといえないからね。なんてひどいの! って言う人もいるよ。言葉の裏にある気持ちがわからない人には言わない。こうやってわかってもらえると嬉しいわ。

昌美: ヴィヴィアンはずっとそう? 本音で話すとか。

ヴィヴィアン: 若い時からずっとね。特に変わったのは60くらいで両親を亡くしてからかしら。鎌田實さんというお医者様の本に出会ってね。その中に、「医者であるがためにいい子であるのは飽きた」って文があったの。「医者だからってなんでいい子でいないといけないのか。悪い子になろうか」って。それを見て、わたしも悪いことしようかなって思ったの。別に犯罪とかじゃないわよ(笑)。

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順平: 型にはまらずってことですよね。

ヴィヴィアン: そう。その方の教えが大好きなの。「がんばらないけど、あきらめないがんばると鬱になるのよ。わたしもそうだったからわかる。いい感じ、が長続きするのよ。料理のさじ加減といっしょね。

昌美: 難しい塩梅ですよね。わたしもつい最近まで頑張りすぎていて、苦しかったです。でも、ある方に「他人と分かり合えるなんて大間違いだ」って言われて。話せばわかるって前提自体が間違いで、それが自分を苦しめていたのかなって。

ヴィヴィアン: 人には相性ってものがあるのよ。合わない人とは、どこまでいっても自分を苦しめるだけ。みんなにニコニコしなくても、自分が好きな人で、周りを固めていけばいいの。「そうそう、そこだよね!」って一緒に感動できる人。その一言がすべてよ。無理して人間関係広げなくてもいいの。自分が気分がいい、楽しく生きていけるような人たちに囲まれれば。わたしはね、知らない人でも誰にでもあいさつするのよ。

昌美: それは、「いい人でいたい」って気持ちとは違うんですよね?

ヴィヴィアン: 違う違う。お日様が出ていて、気持ちいいから。ただそれだけ。相手が返事をしてもしなくても関係ないの。自分がそうしているってだけよ。

昌美: 苦しくなるのは、見返りを求めているからなのかな。

ヴィヴィアン: そうね、そう考えると間違えるわ。

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順平: 入れてよかった!(笑)

ヴィヴィアン: (笑)。茅ヶ崎でも、あそこは断るって有名みたい(笑)。お店に入れても、お行儀が悪ければ、「今日は帰りなさいよ」って言うわ。1年位前にお店にいらした方でね、飲んでいるときあまりにお金の自慢ばかりをなさるものだから、最後、「もういらっしゃらなくて結構です」って言ったこともあったわ。一日いい仕事したいのよ。お金だけじゃ嫌なの。日々、幸せでありたいし、その日々に感謝しているの。そこにお金がついてくる。ずっと後からね。

順平: ぶらさない軸がすばらしいですよね。自分はいい格好しいなのか、揺らぐから……

昌美: 人生相談になってる!(笑)

ヴィヴィアン: いい格好しいは飽きられるよ。この人の芯はどこにあるんだろう、って見てくるからね。でも、それが取れたらいい仕事できるよ!

順平: そうですよね。嫌われてもいいって思ってるつもりなんだけど、どこかでまだ嫌われたくない思いがあるのかなって。「自分はこうだから」って言えるだけの強さを身に着けたいな。

ヴィヴィアン: 学んでいけば大丈夫よ。それって経験だから。

昌美: わたしは、いろいろ経験しているはずなのに自分に自信が持てないんです。生涯現役で仕事をしたいって思っているけれど、そのために核になるものはなんだろうって。それってどうやって身に着けられるんでしょう。

ヴィヴィアン: わたしはいつも手帳にかくの。そうするとそれに向かってブレなく生きていける。いい文章を見たら手帳に書くのよ。わたしはラジオを聴くけれど、いい言葉を見つけたらすぐに書き留めるの。それを手帳にうつす。こうなりたい、こうしよう、とかってこともね。1日過ごして家に帰ったらそれを見返すの。できたことにはマルをつけて、まだできていないことにはペケ。これはできた、これはどうだ?ってもう一人の自分に問いかけるの。毎日よ、忘れちゃうから。今日はちゃんとした仕事できたかなって反省してから寝るの。

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順平: それが大切な時間なんですね。

ヴィヴィアン: そう。だからお友達からお茶に誘われても、いい話ができない人はお断りするの。ジムでも人が寄ってきたりするけれど、わたしはやることがあるから今は話しかけないでくださる?って言うのよ。わたしにはわたしのプランがあるんだもの。もちろん、いい影響があるなって思ったら行くわ。それは直感的にわかる。

順平: それ、言えちゃうのがいいんですよね。

ヴィヴィアン: (好き嫌いの)中間がないのよ。

順平: ヴィヴィアンがこの先やりたいことは?

ヴィヴィアン: まだまだここで若い子たちを迎え入れて、ケアセンターみたいなことは続けたいわ。
最近、来始めた女の子もね、「ヴィヴィアンみたいに生きたい。どうしたらいいの?」って言うのよ。ぶれないヴィヴィアンがきれいだって。その子は今すごく暗い顔しているから、いつか笑う時がきてくれたらいいなって思っているわけ。わたしからは何も聞かないわ。だんだんと語ってくれると思うんだけど… 彼女が心を開いてくれるようにって、それも手帳に書いているの。挑戦ね。わたしはずっとそうやって生きていきたいの。

昌美: 人生100年時代って言われる今って、定年迎えたおじさんたちが会社の鎧を脱いだ後どう生きるかってことも問題になっていますよね。ヴィヴィアンさんの救いの対象には、そうした方々は入っていますか?

ヴィヴィアン: あれは脱げないよ。見栄っ張りは直らないの。男だけじゃなく女もね。言葉が刺さらないのよ。だからそういう人には何も言わない。でも、自分でちゃんと脱ごうとしている人は素敵よ。そういう人が、ここに来るの。ここはほんとにケアセンターよ。お酒売っているよりトークのほうが多い。それが好きなの。

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わたしは化粧品業界が長かったんだけど、スナックをやるのって化粧品販売と変わらないわ。大切なのは心よ。根本の仕事のやり方は全く同じ。ヴィヴィアンから化粧品(=お酒)を買いたいって人が来るんだもの。ほかの人じゃ嫌って。

昌美: たしかに、化粧品って気に入った販売員さんのところ通います! それで相談したりとか。

ヴィヴィアン: そう。今はお酒が化粧水であり、マニキュアであり、オーデコロンなのよ。売るものがお酒になっただけ。まあわたしは飲まないんだけどね。

カメラマン(以下、まっさん): えっ飲まないの?

順平・昌美: (笑)。

ヴィヴィアン: お客さんを注意しておかないといけないからね。それに、体壊しちゃうといけないから。健康でいることも大事よ。

まっさん: 実は僕、もう両親亡くなっていて、実家もないし、“お母さん”って呼べる人や場所が欲しいなって思ってました。憧れますよね、こういう場所。

昌美: 初めて来たとき、ヴィヴィアン、「おかえり」って迎えてくれましたよね。

ヴィヴィアン: そうそう。うちはみんなそうなの。

まっさん: ちょっと泣きそう…

ヴィヴィアン: 今おいしいもの作ってあげるから食べてって!(笑)

Boiled dish

「小洒落たもの出すバーが多いじゃない
でもうちは健康志向なの。ぬかづけとかね」
と笑って優しい味のきんぴらを出してくれた。

待っている人がいるから、長生きしなきゃね。今度連れてきたい子がいるんだ、ってたくさん言われるの。ここは伝説として残していかないとね。

順平: いや~なんか、いい男でいなきゃいけないって思うよね。

同: (笑)。

ヴィヴィアン: いい男もいい女も、基本は変わらないと思うわ。もちろん、今に男のほうがおっぱい出てくるんじゃないの?!ってくらい女々しいのが多いとは思うけれど(笑)。女も男も、気配りや心配り、それから、言うべきことをはっきりというのは必要だよ。みんな自分がかわいいから、嫌われたくなくて言うべきことを言わない。自分を持ってないのよね。洋服一つとっても同じものを身に着けていれば、敵意を向けられることがないから楽なのよね。

昌美: わたしも28になる娘がいるんですけど、娘は自分が気に入らなければ人と同じものは身に着けないし、日本は生きにくいって言ってます。

ヴィヴィアン: 娘さんに言ってあげて。自信をもって生きなさいって。

昌美: 今度、連れてきます! 今日こういう(取材の)機会に来れてよかった。そういえば、Webに載っていたお写真から、もっとゴツイ感じの方かと思ってました。

ヴィヴィアン: あれは夏だったからね。脱ぐとゴツくなるのよ(笑)。76歳のね、なめたくなる背中っていいでしょ(笑)。

昌美: (笑)。年齢を重ねると、年寄りにみられるんじゃって思ってたけど、ヴィヴィアン見てたら、まだまだかっこよくなれるんだって思った!茅ヶ崎がいいなって思ったのって、60代、70代になってもかっこいい人が多いって思ったからなんですよね。

ヴィヴィアン: そうよ。まだまだこれから。もっといろんなことに関わろう。刺激があればボケないから(笑)。

一同: また来ます!!!

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★マイレジェンド「ヴィヴィアン」から学んだこと

(順平)テレビや雑誌の取材にも取り上げられているヴィヴィアン。どんな方なのだろうと扉をける最初はドキドキでしたが、「おかえり!」と心からハグをされる感覚で迎え入れていただき、本当に居心地のよい空間でした。時には叱咤激励する深い愛情は、その人のことを本当に思うから言えることで、それで嫌われても構わないというブレない軸の存在を強く感じました。そしてそのブレない軸は、日々書き留める手帳を活用し、自分で自分に問いかけることにより磨かれているということを知りました。私も男を磨くため、日々の振り返りで「こうありたい」を書き留めて行きつつ、ヴィヴィアンに通いながら対話を続けていこうと思います。

(昌美)湘南100CLUBの活動に参加したきっかけが「ヴィヴィアンにインタビューしたい!」でした。70歳を超えて今なお現役で、ぶれない軸をもっている。そのぶれない強さはどこからくるものかをお聞きしたいと思っていました。
わかったのは、「人が好き!」という深い “愛”。相手にも自分自身にも、本気で向き合う姿勢でした。嫌われることは恐れない。このぶれない軸の源は、自分としっかり向き合うことだと思いました。
相手に向き合う前に、まず、自分自身と向き合うことが必要だということを…
いい文章を見たら、聴いたら手帳に書き留めて、日々振り返る。これはできた? これはどうだった?ってもう一人の自分に問いかけるというヴィヴィアン。素敵です。簡単なようで難しいけど、やってみよう。ぶれない軸を目指して!と強く思いました。
これからは、辛くなったら、苦しくなったら、ヴィヴィアンのところに駆け込もう、駆け込めるところができたから、少し強くなれるような気がする。勇気をもらえたインタビューでした。ありがとうございました。

<インタビュー>山口 昌美、山口 順平
<撮影> 岩井田 優
<文>  もりおか ゆか