行動すればきっと誰かが助けてくれる。優しさ巡る、茅ヶ崎の「“GIVE”の連鎖」のスタート地点に
2020年6月より茅ヶ崎に移り住み、地域の御用聞きサービス『さのや』を開始した佐野絵梨子さん。経営者の父を持ち、中学生のころから漠然と、「自分は社長になるんだと思っていた」といいます。会社員として社会人をスタートし、美容外科の歯科助手兼受付、アパレル販売員、Web広告企業と数回の転職経て、セブ島、オーストラリアと約2年を海外で過ごした佐野さん。そこで得た経験をヒントに、帰国後、外国人向けの人材紹介サービスを立ち上げるべく奔走しましたが、開業準備が整った2020年3月、コロナ禍が襲い、やむなく事業を売却しました。その後、結婚と同時に茅ヶ崎に移り住み、『さのや』を立ち上げ。起業家として新たな一歩を踏み出しました。佐野さんが大切にしていること、実現したいことを聞きました。
(プロフィール)
佐野絵梨子/起業家。2020年6月、結婚を機に茅ヶ崎に移住。地域の御用聞きサービス『さのや』を立ち上げ、時間に縛られない働き方、企業と働きたい人がWin-Winになるビジネスモデル構築を目指している。
(『さのや』公式サイト https://sanoya.co/)
- 山口順平/100CLUBリーダー。都内の企業で会社員をしながら住んでいる茅ヶ崎で複業を実践。ワクワクしながら自分で人生の舵を取り進んでいく生き方に憧れ、取材を続けている。
- 北村理紗/湘南スタイルインターン。慶應義塾大学総合政策学部2年。自分の心に素直に生きられる環境づくりに興味があり、コミュニティ形成やキャリア教育、地方創生を実践しながら学ぶ。
順平 2020年9月に始められた御用聞きサービス『さのや』。まずはそこから聞かせてください。
佐野 サービス開始のきっかけは、湘南野菜を地元のお店に売り歩いたことでした。というのも、実は最初は湘南野菜を「産地直送」の形で東京に届けようと思っていたんです。それで、早速仕入れてみたのはいいものの、いざ送料や交通費を加味して試算してみたら、赤字になってしまって。どうしようかと悩んだ末に、このまま東京にこだわり続けても仕方がないし、湘南で売ろう!と思い至って、「こういう事情があって困っているんですけど、野菜買ってもらえませんか?」って地元のお店に飛び込みで売り歩いたんです、ダイレクトにピンポンして(笑)。
順平 すごいですね!(笑)
佐野 藤沢や鵠沼海岸を回って、茅ヶ崎に戻ってくるまでに売り切れたんですよ! 湘南の人たちの優しさに触れた経験でした。お店を回って地域の方々と話しているうちに、野菜云々というよりも、個人で困っている方もたくさんいるから、御用聞きのようなサービスがあってもいいんじゃない、と今回『さのや』を始めるヒントをいただいて。野菜を売り歩く中で地域を見て、確かに需要がありそうだなと思って始めたんです。
順平 なるほど。今はどんな利用の方が多いですか?
佐野 やっぱり高齢者の方が多いですね。買い物代行とか、宅急便を出してきて欲しいとか(笑)。最近はお客さん同士で繋がって、「佐野さんのこと知ってるの?!」と共通の話題として名前が出たりもしているみたいで。
順平 口コミで広がっていきそうですよね、絵梨子さんに頼めば安心、って。
佐野 そうですね。私の根本にあるのは、人の役に立てればいいな、という想いなんです。なので、私にできることがあれば手伝います!みたいなのが今の状況で。例えばどこかのお店が「今日バイトの子がいないから来て欲しい」とかそういうのでもいいかなと思っています。
北村 絵梨子さんは、『さのや』の前にも事業をされていたんですよね。外国人向けの人材紹介サービスだとか。日本に働きに来る外国の方に、働き手を探している日本の企業を紹介するということですよね。
佐野 はい。私が対象にしていたのは、すでに来日されていて、就労資格も取得済みの方々です。主にベトナムやフィリピンの方々で、ビザが比較的おりやすく、来日される人数も多い国。受け入れ先は、東京は除外して、千葉や栃木、神奈川といった働き手が枯渇している地方の農業を中心にアプローチをかけました。
人材紹介の許可が下りたのが2020年の3月なんですけれど、ちょうどコロナの事態が始まってしまって。種まきをして、いざスタートという時に足止めを食らってしまった感じです。その時、知り合いから事業を売却してほしいと声を掛けられたので、これはもう宿命だろうなと思って(売却を)決めました。その方は、介護方面で同じことを考えていたみたいで。私も、この事態はまだまだ長引きそうだなとも思っていたこともあって、今は逆に、ラッキーだったなと思っています。
順平 事業開始前で売却されたんですね。絵梨子さんは海外での生活も経験されていますよね。そこでの経験はターニングポイントとして大きかったですか?
佐野 そうですね。フィリピンのセブ島とオーストラリアに2年ほどいたのですが、原動力や行動力、特にオーストラリアでの経験で得られたものは大きかったです。
セブ島では社会人限定の学校に通って英語を勉強しながらインターンとしても働いて、そのあとのオーストラリアはワーキングホリデーで行きました。オーストラリアに行った当初、私、英語ができなくて。加えてオーストラリアには、アジア人差別みたいなものもあって、「どこでもいい」と思っても、「どこでも働けない」状況だったんですよ。コンビニすら。
やっぱり海外では、「仕事は勝ち取りに行く」気概が強くて、もちろん自分自身にスキルがないことにはポジションを得られないし、お金も稼げないし、最悪誰も助けてはくれない。お金がないと家にも住めないし。死ぬ気で勉強して、友達を作って……大変でしたけれど、でも、現地で出会った友達にたくさん助けてもらったんですよ。そこでも人の優しさに触れました。
順平 海外のハングリー精神みたいな部分と、人の温かさと、両方を同時に感じられたんですね。
佐野 人材紹介サービスを立ち上げようと思ったのも、2年間の海外生活がきっかけでした。留学中に出会った友達の多くが、「日本は良い国だよね」「働ける環境があるなら行きたい」と言うんです。自分が海外で職探しに困って彼らに助けてもらったからこそ、じゃあ私が日本に帰ったら、今度は私がそういう困っている人たちを助けてあげたいと思ったんです。
そう考え始めていた時、神奈川で会社を経営している父から、人材が足りなくて大変だ、仕事はあるけれど働き手がいなくて潰れてしまう馴染みの会社がたくさんある、と聞いたんです。そこがマッチして。本当は、オーストラリアに2年いる予定でビザも取っていたんですけれど、これ以上いても意味ないなと思って、1年で切り上げて帰国し、起業の準備を始めました。
順平 お父様も経営者なんですね。やっぱり起業家の血みたいなものが流れてるんですかね。
佐野 どうでしょう(笑)。でも、確かに周りは起業している方が多くて、経営者の話を聞く機会は多かったですね。だから、私の中でもそれが当たり前みたいな気持ちになっているかも。夫も元起業家なんです。
北村 実は私も同じで、経営者が多い家系なんですが、逆にそれがプレッシャーになったところはなかったですか? 私も起業しなくちゃ!みたいな。
佐野 うーん、私はなかったですね。行動力だけは人一倍あって、無鉄砲すぎるって言われるくらいで(笑)。考えずにすぐ行動してしまうのが良いところでもあり悪いところでもあるなって自分でも思っているんですけれど、あまりリスクとかは考えないんです。「絶対にやりきるから、やります!」というタイプ。努力だけではなかなかうまくいかないこともありますけれど、やったらやった分だけ蓄積はあって、いつか返ってくる。やり続けることに意味があるかなと思っています。
順平 働こうと思ったら、就職先やアルバイト先を探す人が大半だと思いますが、絵梨子さんは、自分で仕事を取ってこようという感覚ですよね。茅ヶ崎に越してきて、ご自身で『さのや』を始められて。
佐野 もちろん、企業勤めでもいいんですけれど、私は、自分の信念のもと、人のためになるサービスを作りたいという思いが強かったので、その信念ややりたいことすべてがマッチする企業ってなかなかないんですよね。だったら自分が作りたいものを作った方が、大変ではあるけれどやりがいがあるんじゃないかなと思って。
私、若いころは特に、我が強いというか自分の考えが絶対に正しいという思いが強くて。会社員時代にも、「これは間違っていると思います!」みたいに誰彼構わず言ってしまうタイプの人間だったんです(笑)。私が意見したことで変わったこともありましたけれど、変わらなかった経験があるから、今、自分がやりたいサービスを提供しようって思うんですよね。まあ、実際起業してみて、めちゃめちゃ大変だったんですけれど、一度起業してしまったらもう戻れない、自分で金稼いでやる!みたいになった面もありますが(笑)。
順平 こうあるべき、こうしたい、みたいなところがしっかりとあるんですね。
佐野 今振り返れば、当時は上の立場の人のことを考えられていなかったなとは思いますけどね。だから今は、絶対に曲げられない部分だけは持って、いただいた意見のいいところだけ吸収して、見直して……ってトライアンドエラーで進んでいこうと思っています。
順平 とにかくたくさん動く中で進化していくイメージですね。軸は持ちつつ、固執しすぎないというか。
佐野 変わり身がはやいってポジティブでもネガティブでもあると思いますけれどね(笑)。でも、この移り変わりの激しい時代の中で、昔のやり方に固執してしまったら絶対に取り残されてしまうし、その時々の最善をチョイスしていくしかないなと思います。そういう意味で、例えばリモートが推進される今の時代にそれができない企業や人に、少しでも(リモート化の)きっかけになるモノやサービスを提供するとか。もちろん、現状の業務内容を増やさずにですよ。そういう手助けができるサービスが作れればいいなあと思っています。
順平 今の御用聞きサービスでは、どんな展開で考えていますか?
佐野 私としては、個人向けのほかに企業向けにもサービスを広げていけたらと考えています。例えば中小企業向けであればスポットで必要な人材を派遣したり、リモートでバックオフィス業務などの補助サービスを提供したり。私であれば、過去にテレアポ業務やWeb広告業界での経験もありますから、そういったところを活かす形もいいですよね。企業側も働く側も、時間一杯を拘束する必要も、される必要もないなと思うんです。お互いにWin-Winになるような構造が取れたらと。
順平 起業されてる方の声として、経費関連とか主業務以外が追い付かないとよく聞きますよね。湘南でのスタートアップのサポートとかできればいいですね! 全国規模のクラウドソーシングサービスはありますが、それだとどこの誰にお願いしているかわからない。そういう人と、顔が見える、同じエリアに住んでいる人とどっちに依頼するのが良いかって考えたら……。
佐野 そうですよね! 私自身、横の繋がりを大切にしたいという気持ちはずっとありますし、信頼できる、地域で繋がる人にお願いできるならその方がいいという人もいらっしゃるんですよね。信頼関係がしっかりとあれば、リモートで、自宅で業務をしていても問題ないはず。問い合わせが増えてきたら、内容に合わせてシルバー人材や主婦の方で隙間時間を活用したい方とか、そういった方々も視野に入れてメンバーを増やすなど、企業としてのビジネスモデルを作りたいなと思ってはいるんです。けれど今はまず、私自身が信頼していただかないと。地域の中で「あの人に頼んでおけば間違いない!」というポジションを目指せればいいなと思います。
北村 絵梨子さんはご結婚されて主婦と起業家と2つの顔をお持ちですが、結婚してご自身の仕事の向き合い方への変化はありましたか?
佐野 あまり変化はないですね。今後のライフプランを考えて、在宅でもできて、かつ、人のためになることって何なのかな、と模索してはいますけれど、仕事へのモチベーションは維持できているかなと思います。ただ、今まで東京にいて、独身!って感じの遊び方、働き方をしていたので、お互いにリズムを合わせる生活になって、時間の使い方は変わったかもしれません。今までは、ある意味無限に時間があって。夜中でも仕事をしていたりしましたけれど、結婚してある程度仕事の時間をきっちり決めるようになりました。効率化の意識ですね。
順平 結婚したから自分のやりたいことが制限された、という感じが絵梨子さんからはまったくしないですよね。
佐野 子供が生まれたらまた変わるのかもしれませんけど。夫と支え合いながらやっていくしかないですよね。私は、「女性だからこうあるべき」という考えはしたくないんです。譲れないことは譲れないから、そこはしっかりと話し合っていきたい。夫は、私の考えを理解してくれて、かつ、ダメなことはダメってしっかり言ってくれる人。なので心配はしていないんですけれど、もし今、仕事と家庭の両立などで悩んでいる方がいるなら、その方々の光に、目標になる働き方を体現していければ嬉しいです。
具体的には、時間で縛られず仕事ができる。出勤はせずに、できるだけ家族のために時間を使って、かつ、お客さんのためになる。まだ形は模索中ですが、リモートであれ対面であれ、そういう働き方はやっぱり「信頼」が大切。どれだけ相手に信用してもらい、いい仕事を返していくかに掛かっていると思うので、頑張って進めていきたいですね。
順平 仕事の感覚が素敵ですよね。働きに出るという感覚がなくて、良いサービスを提供したいとか信用されて誰かの役に立ちたいとか、その気持ちがストレートに伝わってきます。
佐野 例えば企業の業務改善に入ったら、巡り巡ってそのうち自分がカスタマーとして使う時により良いものになっているんじゃないかなと思うんですよ。バックオフィス業務にかかるリソースを切り離すことで、そのリソース分で何か別のアイディアが生まれたり。ダイレクトにそのものに携わらなくても、巡り巡って自分に、プラスに返ってくる。それが世の中の仕組みだと思うんです。
順平 優しさの繋がりを感じますね。受けた優しさを誰かに繋げていく。その連鎖がどこかで起きるはずだっていうその信念がすごいです。絵梨子さんが思う、人生100年時代にワクワク楽しくしていられる秘訣はなんですか?
佐野 人と会うこと、関わり続けることですかね。コロナ禍で今まで以上に人と話さなくなって痛感しました。私は、人が楽しそうにしているところを見たり、一緒に笑えたり、それだけで幸せなんです。人を蹴落として自分の目標を叶えようではなくて、みんなが良くなればいいなと思う。なんか宗教みたいですけど(笑)、でも、楽しそうな人のところに人は集まってくると思いますし、元気になる。そういうサイクルの中にいたいから、まず自分が楽しいことをしていたいなと。自分が好きなことをして、自分が関わっている人たちと楽しみたい。それに尽きますよね。
順平 絵梨子さんの場合は、人に「会う」に加えて、「提供する」の一歩がありますよね。
佐野 シンプルに、「ありがとう」って言われるのがすごく嬉しいので(笑)。それに、「ありがとう」って気軽に言える人って絶対に良い人だと思います!
順平 今自分の道を模索している方や、自分なりのことをやってみたい人にアドバイスをするとしたら?
佐野 まずはやってみるしかないですね。私が人生の教訓にしているのはNIKEの「JUST DO IT.」です。まずはやらないと始まらない。やってみたら、きっと誰かが助けてくれます。私はそうやって助けてもらってきたし、それによって、じゃあ今度は私が返そう、って考えていくんですよね。
順平 支えてくれるって思っても飛び出すのは勇気がいりますけど、絵梨子さんは軽やかですね。最初の野菜の話から。なかなか買ってくれってお店に飛び込めないですよ!(笑)
佐野 人生であんなに野菜のプレゼンしたの初めてですよ!(笑) 思えば私、あまり人のことを疑わないんです。それは、私が人に恵まれてきたおかげだと思います。「絵梨子は本当に人に恵まれてる」って周りから言われるくらいですから。だからこそ、この人たちのことをどうやったら幸せにできるんだろう、自分にできることはなんだろうってよく考えます。自分なんかにできるんだろうかって本気で考えた時期もありました。「JUST DO IT.」だけど、思いやりは絶対に忘れちゃいけない。本当に、「なんで私は何もしてないのに、こんなにも与えてくれるんだろう!」って思ったことが何度もあります。そういう人は尊敬しますし、自分自身も、何ももらっていなくても与えられる人になりたいなっていうのは、人生の目標です。
順平 見返りを求めずですよね。その思いが脈々と受け継がれてきているんですもんね、素敵です。絵梨子さんがここでまた一歩目を踏み出して、今度は絵梨子さんから受け取った誰かが次の人に提供して……ってその連鎖のスタートになっていくのかなと思いました。
佐野 そうなれたらいいですね。
順平 湘南100CLUBでも、少しでもその力になれればと思います。今日はありがとうございました。
◾️『さのや』公式サイト https://sanoya.co/
<インタビューを終えて>
●引っ越してきたばかりの茅ヶ崎で地域の御用聞きサービスを1人で立ち上げたというお話を伺い、どのような背景で、何を目指すのか話を聞いてみたいと考え今回のインタビューに至りました。
今回絵梨子さんのお話を伺い、印象深かったのは、「見返りを求めずGiveできる優しさ」です。
必ずしも自分に返ってこなくても喜んでくれれば、その喜びは他の誰かに連鎖するという考え方はとても素敵だなと思いました。
オーストラリアで他の方に助けられた経験からご自身の価値軸になったのだと感じました。
もう1点は、「自分が何かを始めたら誰かが助けてくれるだろうと飛び込める力」です。
仕入れた野菜の売り先がなくて湘南界隈の店舗に訪問販売をするなどなかなかできないと思いますが、ただの行動力ではなく、誰かがきっと理解してくれるという信念があるからこそ動けるものなのだと感じました。
私自身も周囲の人を頼り、頼られることがもっとスムーズにできるようになりたいと思いますし、御用聞きサービス「さのや」を通じて頼り、頼られる関係が湘南に広がっていくことをもっともっと応援していきたいと思います。
(山口順平)
●やってみるしかない精神、人に対する思いやり、自分の意志で生きる強さなど、絵梨子さんとお話ししていて、とてもパワーをもらいました。絵梨子さん自身が今まで、特に海外生活の際に辛かった時に周りの人にたくさん助けられた経験があり、それを今度は自分が人を手助けする側に回りたいとのことで、今まさに行動されているとのお話をお聞きしました。私自身も、自分一人の力ではできないような様々な経験をさせて下さったり、色々な人に出会わせていただいたり、様々な場所に連れていってもらうなど、周りの人にたくさんのチャンスをいただいています。どんどん自分の知れる世界が広がっていくことが楽しいですし、私も周りの人に様々な世界を見せ、チャンスを振りまいていけるような人になりたいと思っています。この人助けの輪や、GIVE精神がどんどん広がっていくともっともっと素敵な世界になるのではないでしょうか。また、絵梨子さんのお話を聞いていて、本当に転職こんなにする人がいるのか、と新鮮な気持ちになりました。「人生100年時代では転職が当たり前になる」と言われてはきて、頭ではわかっているものの、どこかまだ1つの企業にずっと勤めるという働き方を描いている人が私の周りでは多いです。私自身も、大学卒業後に最初に勤める会社で安定して働けるかなどをみてしまうところもあります。そのため今回、リアルに転職が当たり前になっている絵梨子さんとお話しできたことがとても新鮮でした。人生二毛作三毛作だと思って、行動を起こすことや環境を変えることへのハードルを低く、トライアンドエラーをモットーに私も生きていきたいと思いました。この度は取材させていただき、ありがとうございました!
(北村理紗)
取材:山口順平、北村理紗
文:もりおかゆか
撮影:岩井田優